SAMARU(さまる)AMARU庭師・造園業編

初めての庭リフォーム!後悔しない進め方5ステップと業者選びのポイント

初めての庭リフォーム!後悔しない進め方5ステップと業者選びのポイント

自宅の庭をリフォームしたいけど、いくらかかるのか、何から始めればいいのかわからない、ということはありませんか。住宅工事や新築の外構工事と違い、庭のリフォームは費用面や業者選びについて、まだまだ情報が少ないのが現状です。

本記事では、庭のリフォームを検討中の方、リフォームしたいけど何から始めればいいかわからない方向けに、後悔しない庭リフォームの進め方5ステップを紹介しています。費用や業者選びのポイントについても解説していくので、読み終わるころには安心して庭リフォームの第一歩を踏み出せることでしょう。

後悔しない庭リフォームをしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

庭リフォームにかかる費用の相場

まず、庭のリフォームにはいくらかかるのでしょうか。工事の内容、面積で大幅に変わりますが、だいたいの目安として知りたい、という方向けの参考価格を紹介します。

  • ~10万円:小スペースの砂利敷きや芝張り、防草シートなど
  • ~30万円:フェンス設置、小さなタイルテラス設置など
  • ~50万円:ウッドデッキ設置、日よけテラス設置など
  • ~100万円:大型ウッドデッキやガーデンルーム設置など
  • ~150万円:外構全体のリフォーム、和風庭園全体のリフォームなど

上記の金額は、あくまで参考目安です。地域によっても変わりますし、面積や材料によっても大きく変わります。たとえばウッドデッキの場合、大きさや木材のグレードで価格は変わります。また、リフォームする場所が狭く重機が使えない場合などは手作業になるため、さらに費用がかかります。

反対に、建物脇の小スペースに雑草対策として砂利を敷きたい場合は数万円でできるケースもあります。庭全体のリフォームをしたい場合は50万円〜、一部分だけをリフォームしたい場合は10万円〜とイメージしておきましょう。

後悔しない庭リフォームの進め方

費用についてイメージがつかめたところで、実際に庭のリフォームを進めていく5ステップを紹介します。後悔しない庭リフォームのために、ひとつずつ順を追って進めていきましょう。

【ステップ1】庭リフォームの目的を決める

庭のリフォームで一番大切なことは「リフォームの目的を決める」ことです。当たり前と感じるかもしれませんが、目的が曖昧になってしまったために想像以上の費用がかかった、というケースもありえます。

まずは「雑草管理がラクな庭にしたい」「殺風景な砂利の庭からおしゃれなナチュラルガーデンにしたい」など、どんな庭にしたいのか、リフォームの目的を決めます。ざっくりでもいいので、家族で話し合ってみましょう。

【ステップ2】リフォームする優先順位を決める

どんな庭にしたいか、リフォームの目的や希望が決まったら、優先順位を決めましょう。直したい場所がフェンスだけ、など一か所だけなら問題ありません。しかし、「駐車場を直したい」「庭にテラスを作りたい」など、リフォームしたい場所が複数になる場合があります。

リフォームしたい場所が増えれば、費用がそれだけかかります。直したい場所がいくつかある場合は、リフォームする優先順位を決めましょう。優先順位を曖昧にしておくと、工事業者との打ち合わせで予想外の見積もりになるケースがあります。

【ステップ3】残すものを決めておく

多くの場合、庭のリフォーム工事は今あるものを撤去して作り直します。思い出の庭木や大切に育てていた草花など、残して再利用したいものは事前に決めておきましょう。記念樹などがあれば家族の思い出を残せますし、今あるものを再利用することで費用が浮くこともあります。

また、残すものや再利用したいものは、工事業者にもしっかり伝えておくことが重要です。残す予定の花を間違えて撤去してしまった、ということがないように、業者との打ち合わせでは再利用したいものを必ず伝えましょう。

【ステップ4】庭リフォームの工事業者を探す

庭のリフォームについて、ある程度の方向性が決まったら、地域の工事業者を探します。どこに頼めばいいか迷ってしまうかもしれませんが、下記のような業者を探すのがおすすめです。

  • 造園会社
  • 外構、エクステリア施工会社
  • ガーデニングショップ など

今は各業者でホームページを持っていることがほとんどですから、気になる業者を見比べてみましょう。見比べるときは、施工事例や工事の進め方、アフターフォローなどについて細かく説明しているかチェックしましょう。

【ステップ5】相談、見積り・設計図作成

気になる工事業者がいたら、まずは相談してみましょう。無料相談会を実施しているケースもあるので、参加してみるのもおすすめです。打ち合わせを重ね、設計図、見積書を作ってもらい、納得できたらいよいよ契約です。

もし業者選びで迷ってしまったら、2〜3社ほど話を聞き比べてみてください。3社以上になると、選択肢が増えて選びきれなくなってしまうため、比較は2〜3社以内がおすすめです。

また、業者との打ち合わせの中で不信感を抱くことや相性が悪いと思う点があれば、別の業者に変えるのも一つの手です。庭のリフォームは費用も時間もかかる工事ですから、業者との相性はとても大切です。

信頼できるリフォーム業者選びのポイント3つ

庭のリフォーム業者を探すとき、信頼できる業者を見つけたいですよね。後悔しない庭リフォームのために、業者選びのポイントを紹介します。

過去の施工実績がある

業者選びにおいて、施工実績の確認は重要です。ほとんどの業者がホームページを持っていますから、事前に施工実績を確認しておきましょう。施工実績を見るポイントは、数が充実していること、自分がやりたいリフォームと似た実績があることの2点です。

詳細な見積書や設計図を提示してくれる

打ち合わせの際、細かな見積書や設計図を提示してくれる点も重要です。とくに見積書は、作業内容や材料が細かく提示されているか見ておきましょう。誠実な業者であれば、見積書や設計図の内容を一つ一つ丁寧に説明してくれます。

反対に簡単な見積書だけ提示され、なぜ見積書の価格になるのか、という点を説明しない業者はやめたほうが無難です。

相談だけでも誠実に対応してくれる

リフォームを依頼する側からすれば、最初は不安だらけですよね。相談者の不安な気持ちをくみとり、相談だけでも丁寧に対応してくれる業者は信頼できると思っていいでしょう。

反対に、金額の大小や、とりあえず相談だけ、という事実がわかった途端、態度を変える業者は選ばないほうが安心です。信頼できる工事業者は、最初の相談から丁寧な対応をしてくれます。

庭リフォームを予算内におさめるポイント

庭のリフォームは、今ある庭木や石を撤去する工事から始めるため、思った以上に費用がかかってしまう場合があります。できるだけ予算内におさめるために、おさえておきたいポイントを紹介します。

業者に予算をしっかり伝える

庭のリフォーム工事は、ある程度まとまった金額が発生します。予算オーバーにならないためには、工事業者に相談する際に「予算は〇〇円までです」と金額をしっかり伝えましょう。曖昧な金額で伝えてしまうと、予想外に高額な見積もりになってしまうことがあります。

もし高額な見積りになってしまった場合、見積の修正や打ち合わせに時間がとられてしまいます。工事業者にとっても、予算をしっかり伝えてもらったほうが見積りを作りやすい、というメリットがあります。

工事を分割してみる

もし予算をオーバーしてしまいそうなら、一気に工事をせずに分割するという方法があります。最初に考えておいた「庭リフォームの優先順位」のとおり、今年は1回目の工事、来年は2回目の工事と期間をずらしてリフォームするのです。分割することで、1回あたりの工事金額を予算内におさめます。

分割する工事の内容や期間は、業者との打ち合わせで決められます。予算オーバーになってしまいそうなら、工事を分割できないか相談してみましょう。

理想の庭リフォームへの第一歩を踏み出そう

後悔しない庭リフォームの進め方について紹介してきました。初めての庭リフォームだと、わからないことが多く不安になってしまうかもしれませんが、家族や工事業者としっかり相談を重ねれば、きっと素敵な庭が完成します。

庭は一度作って終わりではありません。家族やライフスタイルの変化に合わせて、ときどき手を入れながらアップグレードしていくものです。あきらめていた庭も、思い切ってリフォームすることで見違えるような快適な空間になります。

ぜひ本記事を参考に、理想の庭リフォームへの第一歩を踏み出してみてください。