SAMARU(さまる)AMARU庭師・造園業編

庭師のおすすめ!庭に植えたい低木15種

庭師のおすすめ!庭に植えたい低木15種

お庭づくりには欠かせない庭木。ちょっとおしゃれで気の利いた雰囲気のお庭には欠かせません。しかし、育てることができるか、害虫はなどきになることもありますよね。
そこで今回は庭師オススメの育てやすく、庭に植えたいオススメの低木を10種ご紹介したいと思います。
特徴やその庭木の雰囲気を知ることで、お庭全体のイメージがしやすくなります。これからお庭造りを考えている方や、庭の雰囲気を変えてみようとお考えの方は必見です。

オススメの庭木はどんな木?

まず、お庭に木を植えるときに気をつけたいのが「樹高」成長した時の木の高さです。庭の大きさに対してあまりにも大きくなりすぎる木では手入れも大変です。また家屋とのバランスも大事。そこでおすすめなのが「低木」です。

低木とは、一般に樹高1.5m以下の樹木の事です。しかし、造園やガーデニングの際は3m以下の樹木を低木とすることが殆どです。およそ3m程度の樹木ならば低木となり、庭木としても手入れもしやすくオススメです。また低木には様々な種類がありますが、花が楽しめるものや、紅葉などの葉の変化、また果実が楽しめるものも多いため庭木としてもオススメなものが多いのです。

どうして植物を植えるのか、役割とは?

お庭に木を植えるときには、家と庭の雰囲気や理想のお庭の姿、色合いなどを考えて庭木を選んでいくと思います。しかし、そのほかにも「窓などの目隠し」「家のシンボルとして」「地面隠し」「生垣として」など庭木を植える用途やメリット、役割、そのほかにも「日陰にならないか」「葉が散らからないか」などデメリットも考えて植えることをおすすめします。雰囲気などのデザイン的な面ではなく、機能的な面も考えていきましょう。では、そのメリットやデメリットも含めて、オススメの庭木、その中でも低木をご紹介します。

庭に植えたいオススメの低木15種

ライラック

寒さに強く花期が長いため、涼しい地域の代表的な庭木です。北海道では公園木や街路樹としても植えられています。「ライラック祭り」もあり北国の春を告げる、紫、白色の花が咲きます。香りが良いのが特徴です。

アナベル

アジサイの仲間で別名「セイヨウアジサイ」と呼ばれます。寒さ、暑さ共に強いため育てやすい植物です。花が細かくとても清潔感があり、色がグリーンから白になる変化やドライフラワーとしても楽しめます。「ピンクアナベル」というピンクの花を咲かせるものもあります。

ドウダンツツジ

高さが高くならず、剪定がしやすいため、生垣としてよく見受けられるのがドウダンツツジ。春にはスズランに似た白い小さな花をつけ、夏は緑の葉っぱが爽やかです。秋には真っ赤に紅葉しとても美しい姿になります。

クチナシ

香りの良さが特徴的で、香水や香料の原料にもなる植物。初夏に真っ白な花を咲かせます。光沢のある厚手の葉はとても爽やかな印象を与え、生垣として植えられることも多いようです。

ジンチョウゲ

早春の寒い時期に花を咲かせます。香りがよくクチナシ、キンモクセイとともに、日本の「三大芳香木」とされています。鞠のような白や紫の花は庭に彩りを添えます。シンボルツリーとして玄関に植えてあることも多い植物です。

ロウバイ

12月から2月ごろ花を咲かせ、石鹸のような香りが特徴的です。可憐な花は蝋細工のような透明感があります。背が高くなりすぎず手入れがしやすい庭木です。お正月には切り花としても人気です。

コニファー

生垣として人気のコニファーは、どのような庭にも植えやすい庭木です。葉が詰まっているので目隠し向きです。また、もみの木に似た雰囲気なので、クリスマスツリーのようにしてデコレーションもできます。葉も柔らかいので、剪定がしやすいのも生垣として適しています。

オオデマリ

5月から6月にかけて、アジサイによく似た白くふんわりとした花が咲きます。和風、洋風どちらの雰囲気の庭にもあう庭木。日本原産であるため、気候にも馴染み育てやすいので植物を育てる初心者にも人気です。シンボルツリーとしてもおすすめ。

イチジク

夏から秋にかけて甘い香りとともに実がなります。花は実の中で咲くため、開花は楽しめませんが、甘い果実が楽しめます。背が高くなっても2m程度なので実を取ったり、剪定もしやすいのも良いところです。

ブルーベリー

子どもから大人まで大好きなブルーベリー。春の白い花と、夏から秋にかけては実の収穫を楽しむことができます。葉は秋には紅葉するので季節の移ろいを楽しむこともできます。肥料の調整なども必要ですが、初心者の方でも簡単にできます。

ヤツデ

日陰でもよく育ちます。シェードガーデン、日陰の庭に植えることができる植物です。手のひらのような厚手の葉が特徴で、昔から縁起木とされています。晩秋に丸くまとまって咲く白い花は丸くてとても可愛らしいです。

アセビ

アセビは「ウマヨイグサ」とも呼ばれ漢字では「馬酔木」と書きます。馬がこの木の葉を食べると酔ったようになったのが由来していると伝えられます。2月ごろの寒い時期から、白やピンクがかった小さな花が房のように連なりとても美しい姿です。

カルミア

つぼみは金平糖のような形をしており、5角形の皿のような花が咲く、エキゾチックな花です。本来は10メートルほど成長すると言われていますが日本では3メートル程度しか伸びないため育てやすくなっています。

ハギ

豆の花に似た紫の花をひと枝にたくさんつけるハギ。日本古来より愛され続け、秋の七草でもあります。お彼岸の頃、秋の花のように思われますが、夏の盛りに花を咲かせます。ブッシュ型でお庭にこんもりとした雰囲気を作れます。

ムクゲ

夏を代表する低木。ハイビスカスに似た花が、夏季にどんどん咲くことから人気の庭木です。花は一日花で、朝に開花して夕方にはしぼんでしまいますが、その可憐さが魅力です。根が横に広がらないので、狭い場所にも植えやすいのが特徴です。

まとめ

庭師オススメの育てやすく、庭に植えたいオススメの低木を15種ご紹介しました。今回ご紹介した庭木は基本的には暑さや寒さなどの生育環境に強く、植物を育てる初心者の方でも比較的手軽に育てることができるものを選びました。

低木は花や香りを楽しめるものから、食べておいしい実をつけるものまで様々な種類があります。また、開花の時期を選べば、春から冬まで、開花や紅葉、果実など季節によっての楽しみを味わうことができるでしょう。

庭の雰囲気をデザインしながら、用途を考えて季節感を楽しめる庭づくりを楽しんでみてはいかがでしょうか。木を選んだり植えたり、剪定などが難しい場合はぜひ庭師にご相談ください。