SAMARU(さまる)AMARU庭師・造園業編

庭リフォームでおすすめ落葉樹5選!|落葉樹の特徴をまとめて解説

庭リフォームでおすすめ落葉樹5選!|落葉樹の特徴をまとめて解説

新築や古い庭でおしゃれに庭リフォームをするとき、メインとなる項目になることも多い庭木選び。「庭木ってたくさん種類があってどうやって選べばいいの?」そのように考える人も多いのではないでしょうか。今回は庭木選びの参考となる記事として、「落葉樹」について解説をします。
落葉樹についての解説を踏まえて、庭リフォーム初心者の方にもわかりやすく、おすすめ落葉樹5選を紹介するので、この記事をみて理想の庭をイメージできるようになってもらえると思います。

落葉樹の特徴

庭木選びでは大きく分けて「落葉樹」「常緑樹」の2種類から選ぶことになります。それぞれ特徴が異なり、樹木を植えた後の手入れにも関係する内容なので、特徴を理解して、庭木選びをしましょう。

落葉樹は落ち葉が季節感を感じさせる

落葉樹はその名称のごとく、気温が下がってくると、枯れ葉が落ちる樹木の総称です。春に新芽が生え、夏には色鮮やかな緑の葉を茂らせ、秋には葉を枯らせて葉を落とし、ふと庭に生えた落葉樹を見た時に、季節を感じさせてくれます。また、冬には休眠状態になり、春、夏にかけてとても鮮やかな花を咲かせる樹木が多いです。日本人の多くの方が好きな桜やバラも落葉樹です。

落ち葉の掃除が大変

落葉樹は気温が下がると葉が枯れて落葉します。多くの落葉樹は冬になると全ての葉を落とし、寒い冬を越すための落ち葉の掛け布団を準備します。季節感を感じることのできる落葉樹の特徴の一つですが、風が吹くことによる落ち葉の散らばりなど、見栄えが気になる場合は掃除が必要になります。

しかし、常緑樹は1年通して少しずつ落葉しますが、落葉樹は決まった時期に一気に葉を落とすので、決まった時期のみの掃除で済ませることができます。

落ち葉は掃除が大変ではありますが、庭に季節感を演出してくれる大切な要素であると考えることができるので、落葉樹を上手に活用することにより、とてもお洒落な庭になります。

落葉樹は成長が遅い?

落葉樹は冬に休眠状態になるものが多く、落葉もするため、成長が比較的遅い種類の樹木が多いです。剪定の手間を少なくしたい人にはおすすめな特徴です。

落葉樹がおすすめな人・そうでない人

落葉樹の特徴を紹介しましたが、それらを踏まえて落葉樹がおすすめな人・そうでない人をまとめて紹介します。

■おすすめな人

  • 季節感を感じさせる庭を作りたい人
  • 大量の落ち葉の掃除が手間と感じない人
  • 庭木を夏は日除け、冬は日向になるよう活用したい人

■おすすめしない人

  • 常に色鮮やかな庭を演出したい人
  • 大量の落ち葉の掃除が手間と感じる人
  • 目隠しなどの防犯のために庭木を活用したい人

季節感を感じさせる庭を作りたい人

落葉樹は寒くなると落葉するため、季節感を感じさせます。しかし、冬になると葉が枯れたり、葉が少なくなったりすることにより、庭が寂しくなったと感じることがあります。

常に緑色の葉を茂らせた樹木を庭に植えたい人には落葉樹はおすすめできませんが、季節感を感じさせる庭を演出したい人にはおすすめです。

大量の落ち葉の掃除が手間と感じない人

落葉樹は1年の決まった時期に大量に落葉します。落ち葉は樹木が冬を越えるために必要な、寒さ凌ぎという役割があります。落ち葉をそのままにしてあげ、寒さがひと段落したら、落ち葉を掃除するという手間を掛けてあげることにより、樹木に愛着が湧きます。しかし、大量の落ち葉の掃除が手間だと考える人にはおすすめできません。また、落ち葉の少ない常緑樹も1年を通して落葉するので、庭木には少なからず落ち葉掃除が必要であることは知っておく必要があります。

庭木を夏は日除け、冬は日向になるよう活用したい人

落葉樹の、冬になると落葉する特性を活かすこともできます。夏には緑の葉を茂らせるため木陰ができます。冬になると葉が茂っていないため、日向になります。その特徴を活かして、樹木の側に暑さに弱く寒さに強いクリスマスローズなどの草花を植えたり、夏場の室内への直射日光を防ぐために活用したりすることができます。しかし、冬になると葉がなくなるため、庭木を目隠しなどの防犯で活用したいという人にはおすすめしません。

落葉樹おすすめ5種

これまで落葉樹の特徴を紹介をしてきました。次に庭木におすすめの落葉樹5選を紹介します。落葉樹の特徴を踏まえて解説をしますので、落葉樹を検討している人にはとても役に立情報であると思います。この5選の中から庭木を選んでみてください。

■高木

  • アオダモ
  • ハナミズキ

■低木

  • ロウバイ
  • キンシバイ
  • 紫陽花

アオダモ(高木)

アオダモはシンボルツリーとして人気の落葉樹です。4〜5月に純白のウェディングドレスのような色の花を咲かせます。複数の小さな花を木全体を覆うように咲かせるため、雪が葉を覆っているような姿を見せます。秋には実をつけ、冬に落葉します。また、落葉樹としては珍しく暑さに強い樹木です。成長スピードが比較的遅い種類であるため、こまめな剪定が必要なく、初心者でも管理しやすい樹木です。

ハナミズキ(高木)

ハナミズキという樹木の名前を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。庭木として、昔から愛されている落葉樹です。花色は白、ピンク、赤があり、丸みを帯びた花びらがとても可愛く、4月〜5月に満開になり、その姿はとても見応えがあります。秋になると実をつけ、冬になると葉が真っ赤に紅葉し、その姿も見応えがあるため、1年に2回鑑賞期があります。成長速度は比較的遅く、樹形も自然に整うため、初心者も管理がしやすいです。

ロウバイ(低木)

ロウバイは他の花木に先駆けて12月〜2月に黄色いロウ細工のような花を甘い香りを漂わせながら咲かせます。冬の寂しい雰囲気に甘い香りと黄色い可愛い花で明るい印象を演出します。成長スピードが比較的遅く剪定作業も数年に一度でよく、日当たりと風通しの良い場所に植えれば病気になることも少ないため、初心者にもおすすめの樹木です。

キンシバイ(低木)

キンシバイは6月〜7月にアーチを描くように枝をたらしながら黄色い花を咲かせ、夏が近づいていることを伝えてくれます。手入れが簡単なため、公園や街路樹の足元の低木として日本全国様々な場所に植えられています。少しの日陰でも育ちますが、紅葉を楽しむために日当りのいい場所に植えることがおすすめです。

紫陽花(低木)

梅雨の時期に綺麗な花を咲かせる日本原産で人気の花木です。紫陽花の花は土の酸性度によって変化し、青、紫、赤などの色の花を咲かせます。庭に植えると主役となる樹木で、和風、洋風を問わず、どのような庭に植えてもいい雰囲気を生み出します。日照りがやや悪くても花を咲かせ、病害虫が少なく管理が簡単です。

まとめ

今回は落葉樹について解説をしました。落葉樹は寒くなると落葉をする樹木が多く、庭に落葉樹があると季節感を感じることができます。落ち葉の掃除が手間になることが多いですが、アオダモ等暑さに強い種類の落葉樹を選ぶことにより管理が楽になるので、是非、庭木に落葉樹を選択肢に入れてみて下さい。庭リフォームで理想の庭作りをするための参考になればと思います。